『ふたりはプリキュア』より

キュアキュアノベル CD-ROM版

『キュアキュアノベル CD-ROM版』トップ絵
■CD-R 【 絶版 】

ジャケットはプリンタブルのCD-Rにカラー印刷。
村神 仁による本文小説はプリキュア第40話のサイドストーリー。
挿絵はまいらげんによるカラー版3枚を描き下ろし。
ギャラリーには挿絵等の画稿を大きめのサイズで収録。
ギャラリーにはオフセ版のモノクロ挿絵のJPEG画像も再録。
ゲストのはるまん会ハルマ刻彦さんとTomboy's Toy Boxすこぶる80さんによるオフセ版表紙・裏表紙のJPEG画像も収録。
ほとんどの画稿について、縮小前のオリジナルサイズPSDを収録。まいらげんの挿絵はレイヤー構造をそのまま残した縮小版PSDもオマケとして収録。
 『ふたりはプリキュア』第40話 「夢の世界へご招待!? 一泊二日闇の旅」のサイドストーリー的な内容です。

 おばあちゃんの留守に、ほのかの家に泊まりにやって来たなぎさと友人たち。
 みんなとの関係を大事にし、その時間をほのかとも共有したいなぎさと、「プリキュア」としてふたりだけが共有する想いの交錯──。

「ふたりの指」
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Pixivにて本文を挿絵付きで公開中

「ほのかっ、ほのかっ!」
 ぐったりとなったほのかを湯船の中で抱え込んだまま、なぎさがオロオロとする。
 体重を預けられて、身動きができない。
「ど、どうしよ」
 少しずつ身体をずらして、ほのかを背中に背負う体勢にもっていく。
「し……しっかりして、ほのか!」
 ほのかの髪を留めていたタオルが、はらりと落ちる。ほのかの長くて黒い髪の毛が、ぱらりと下に垂れた。

 なぎさは戸惑ったが、ほのかの自分に向けられた気持ちは、決してイヤじゃなかった。
「……さっきはみんなに、好きな人はいないって言ってたけど」
「こんなこと、みんなに言えるわけないじゃない」
 ほのかはつらそうだった。
 この告白をするのに、ほのかはいまどれだけ苦しい思いをしているのか。でも、どうしたらいいかわからなかった。
「ほのか……あたしも、ほのかのこと、好きだよ」
 精一杯、相手のことを思いやって、なぎさは言葉を継いだ。
「ほのかの〈好き〉とはちがうかもしれないけど……」
「それでも、いいよ」
 ほのかはなぎさの手を引いた。
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